習得への情熱 ジョシュ・ウェイツキン著 吉田俊太郎訳
みすず書房 2015/8/18発売 312ページ
予防医学者の石川善樹さんの「仕事はうかつに始めるな」という本の
参考書籍で勧められており、興味を持ったので年末年始に3日程かけて読みました。
石川さんの「個人的に大好きな本。フローに至る過程が美しく描かれている。」
ということで読んでみましたが、私もこの本が大好きな本になりました。
[ 読書ノート ]
僕は太極拳やチェスに長けているわけではないのだ
ー僕が得意なのは学ぶこと、そう習得の技術なのだということを。
この本は、僕の方法論の物語だ。(p12)成功する一握りの人々は、ぐらつくことなく行くべき道を進んでいるがそうでない人々の多くは脇道に逸れては頓挫してばかりだ。(p43)
長い目で見た大局観を維持できるかどうかだろう。
これはおそらく最大の難関であり、習得の技法の核にある。(p47)どんな分野でも深さは広さに勝る。
一連の基本的技術だけを深く熟達させる。(p143)頂点を目指すのであれば、他の人なら回避するようなリスクも背負い、その瞬間にしか学べないことを最大限に利用して、逆境をアドバンテージに変えなければならない。
その方法さえ習得できれば、成長するための有益なチャンスを
自分で作り出せるようになる。(p153~154)大会で、最後にモノを言う要素の一つが夜にしっかり眠れる能力だ。(p210)
単純な日常の中に価値を見出すこと、平凡なものの中に深く潜って行きそこに隠れている人生の豊かさを発見することが、幸福だけでなく成功も生み出すはずだと僕は信じている。(p211)
[ 感想 ]
第1章にチェスのこと、第2章では、負けや停滞期への考え方、
第3章に太極拳のことが中心に書かれていたかなという印象です。
少年時代にチェスで頂点に立ち、太極拳に転向してからも頂点に立った
著者の考え方や取り組みへの情熱には心動かされます。
著者の子ども時代を描いた「ボビー・フィッシャーを探して」という映画(DVD)も観ました。
この本を読んだ後に映画を観たので、あぁ、本にも書いてあったなぁと思う
エピソードがいくつもありました。
その他にも、本書の見所として、太極拳の試合での心境や動きが細かく描写されており、
ここはかなり引き込まれる部分だと感じました。
私の今後の人生に影響を与えるであろう1冊であり、今年1年頑張るぞというやる気が出ました。
年始のタイミングでこの本を読めたのも、とても意味のあることだと思うのでとても満足でした!
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