海馬 脳は疲れない 池谷 裕二/糸井重里著
新潮文庫 2005/6/26発売 356ページ

今回読んだのは2002年に単行本で発売したものの文庫版となります。
2~3年前に買って、読み途中だったものを改めて読み直しました。
こちらの文庫版には巻末に追加対談が収録されています。

[ 読書ノート]

◯第一章

・脳は30歳ぐらいから別の動きに入る。
つながりを発見する能力が非常に伸びる p.54

・人がコミュニケーションしたがるのは前頭葉のはたらきが大きい p.76

・脳は一生使い続けても疲れない。
疲れるとしたら目。 p.77

*ストッパーをはずすと成長できる p.112(第一章のまとめ)

◯第二章

・海馬の役割は、情報の「ふるい」 p.149

・新規な刺激にさらされている人は、海馬の細胞が増えていく p.160
⇨モチベーションのある暮らし p.171

*脳に逆らうことがクリエイティブ p.186(第二章のまとめ)
⇨刺激を求めているけれど、同時にいつでも安定した見方を
したがるのが、脳です。

◯第三章

・「やる気がないなぁと思っても、実際にやりはじめるしかないのです」
⇨作業興奮という
やってないからやる気が出なくて当たり前。
やる気を生み出すのは側坐核 p.208

・睡眠が足りないということは、海馬に情報整理の仕事をさせる時間を
与えないということ
睡眠時間は最低でも六時間は要る。
睡眠がないと人間がダメになってしまう。 p.215~217

*間違えることは、脳にとっては飛躍のチャンス
失敗や失恋が人をかしこくさせる。 p.230(第三章のまとめ)

◯第四章

・やりすぎが天才をつくる
⇨他のことへ向かう可能性を捨てれば
特定のひとつのことに抜群に秀でることができる。
脳を使い尽くすことができると気付きさえすれば、
どんな年齢であっても、脳を使い尽くすほうに枝分かれできる。
新たな経験メモリーを加え続ければ、脳はそこから「べき乗」で
考えの組み合わせを増やせる p.261~

*予想以上に脳は使い尽くせる p.307(第四章のまとめ)

[ 感想 ]

本書の中にある暗記メモリーと経験メモリーについては、対談の中でわかりやすくする為に
使った言葉で序盤から終盤までよく出てきた重要ワードだったと思います。
著者の経験メモリーについてはp.279で語られています。

私自身、久しぶりの読書になりました。
最近は暗いニュースが続き、塞ぎ込みがちでしたが、
生きていくことに勇気づけられる。そんな対談本でした。
20年近く前の本ではありますが、脳に可塑性が存在して、個人が潜在的な進化の可能性を
秘めているというのはこれから先も変わることのない重要なメッセージだと思います。
章末のまとめで振り返りながら読めるので読み進めやすかったです。

 

 

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